オリベッティ社 C.I 部 ( Corporate Identity )

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オリベッテイ本社は、イブレアというトリノ北部の小さな町にあり、ほとんどの住人がなんらかの関係をオリベッテイ社に持っている。会社側では、保育園、学校、病院、住居、ホテル、など労働者に関する施設を建て、オリベッテイ一色の街のような感じがするが、またそれらの建物が有名建築家により一つの街としての統一性も考えられ,近郊のアルプス山脈とのすばらしい環境にマッチした街として存在している。古い建物、橋、広場、などを保存しながらあくまで歴史的地区を守りながら新旧合体都市である。
オリベッテイのC.I は、日本でも本が出版されており、社内にはかなりのボリュームでThe Red Bookとして並べられていた。日本人で初めてのデザイナーだということであったが、多国籍企業だけあってスタッフの半数が外国人で構成されていた。このC.I部があるミラノには、文化、広報、広告、デザイン局があり、その中にC.I部があり、デザインに関する本部となっている。
C.I部には、建築インテリア課、見本市展示課、グラフィック課、の3つのセクションから構成され、ショールームの設計や展示会た見本市の会場設計、デイスプレイ器具の開発、そして
グラフィックデザインなどを主な業務としている。こららのすべての基本デザインがC.Iライン上にデザイン展開されるわけだが、デザイナーは束縛感を抱くことなく比較的自由にデザインできる。 C.I部は社員、嘱託にかかわらず,かなり自由な態度で仕事をし、またプライベートな事務所を持ち、個人の仕事もしているようだ。これは会社側がスタッフの広い自由な活動を認めているからだ。
私の主な仕事は、ショールーム、見本市会場、展覧会、のためのインテリアデザインの分野であるが、基本スペース構成のための展示システムは3タイプあり、会場の広さによって使い分けられている。 そして私の与えられた最初の仕事がイギリス、オリベッテイ社からの依頼によるデーラー周りのための持ち運び簡単なデイスプレイ器具で、それが第4番目の展示システムとして広く使われるようになった。
C.Iマニュアルはわれわれスタッフの自由な創造活動を妨げることなく、むしろC.Iの枠が広がりわれわれのデザインを受け入れてくれるような感じさえした。C.Iマニュアルの枠のあまりとらわれず、自由にデザインし、最終的にオリベッテイのイメージにうまくまとめ上げるというやり方のほうが、時代の流れにあったC.Iではないかと思った。これは先日ミラノを訪れ、オリベッテイの社内で、また新しい試作品を見たときにも同じように感じたものです。
C.Iの理念、感性などは、これを守り続けるものであるとともに、個々のデザインは流動的に時代と共に変わっていくものだ。私は、先進的な企業イメージとは、こうあるべきだと思っている。
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